ホットアイマスクは睡眠に有効？

12月に入り寒い日が続いています。この時期に向いている睡眠グッズにホットアイマスクがあります。私も気持ち良くて良く使いますが、なぜよく眠れるのでしょうか。

 

無呼吸症について知りたい方はこちらのコラムもご覧ください。

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ホットアイマスクとは？

目元を温める事が出来るアイマスクの事です。花王「めぐりズム」さんが出している使い捨て商品を、薬局やコンビニで見た事がある人も多いのではないでしょうか。私も愛用しています。それ以外にも充電して使う電化製品や、電子レンジで温めて使う商品などが出ています。

 

アイマスクをするとなぜ眠りにいいの？

人間の脳は光の刺激で覚醒が起こるようになっています。セロトニンが活性化し、覚醒を促します。これは本来人間が昼間に活動するための本能ですが、街灯や電球が発明され夜が明るくなったことによって睡眠にとっては悪影響が出ています。特に日本は24時間営業のお店や夜勤勤務者の多さもあり、平均睡眠時間が先進国で最も短いです。アイマスクをして外部の光を遮断する事は光刺激による覚醒を防ぐことができ、眠りに対して有効です。

 

目元を温めるとなぜ眠りにいいの？

就寝前に10分ほど温めると血管が拡張し、血行が良くなります。その影響で深部体温(体内部の温度)がさがり、副交感神経(リラックスの神経)が優位になります。この状態が深い睡眠を得るためのポイントになります。

 

眠り以外の効果は？

目元の血行が良くなることで眼精疲労も回復する事が出来ます。眼精疲労の主な原因は目を酷使している事です。最近ではスマホやパソコンを長時間診ている事が増え(この記事もどちらかで見ている方が多いと思います)、目のかすみやピントの合いにくさを感じる方も多いのではないでしょうか。目元を温めて血行を良くすることで短時間で目を休ませることが出来ます。

 

ホットアイマスクを使うときの注意点

花粉症などで白目が充血している時は、温めるとより血行が良くなってしまうので使用を控えてください。また目元は皮膚にかぶれや赤みが出た時も使用をやめた方がいいです。コンタクトレンズを使用している方は、乾燥してしまうので必ず外して使用してください。

 

睡眠不足はパフォーマンスを落とし、万病の元になってしまいます。良い睡眠を目指していきたいですよね。

 

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渋谷睡眠・呼吸メディカルクリニック

楠　裕司