コラム

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~予防接種の解説~ なぜ当院でインフルエンザワクチンを接種するのか。

2022.11.24

当院ではインフルエンザの予防接種を行っています。「無呼吸症のクリニックでなぜ予防接種?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、睡眠時無呼吸症は免疫力を落とす疾患のため、感染予防は大切です。予防接種を受ける事も大事な感染予防。今回はインフルエンザの予防接種についてまとめてみました。

無呼吸症について知りたい方はこちらのコラムもご覧ください。

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インフルエンザワクチンについて

 

・なぜインフルエンザワクチンが必要なの?

インフルエンザ予防接種の効果としては

  1. インフルエンザに感染しない様にする
  2. インフルエンザに感染しても重症化しない様にする

の2つの意味合いがあります。

ワクチンによる発症阻止率は大人で70%程度と言われており、完全に防ぐことは出来ませんが、重症化を抑える事で「自分のつらさを抑える事が出来る」だけでなく、「周囲に感染させるリスクを抑えることが出来る」事から予防接種は受けたほうがいいです。

 

・インフルエンザ合併症で重症化しやすい人はどんな人?

インフルエンザで重症化しやすい人は

  1. 乳幼児
  2. 免疫力を落とす基礎疾患がある人
  3. 妊婦

が代表的です。

睡眠時無呼吸症がある人は睡眠障害と低酸素の影響で免疫力を落としてしまいます。そのためコロナウイルスワクチンの優先接種の対象にもなりました。

インフルエンザが重症化しやすい人たちに感染すると肺炎などを起こす事も多く、しっかりとした対策が必要になります。

 

・効果が出るのはどのくらいの期間?

インフルエンザワクチンの効果期間に関しては古い文献が多いですが、効果が出始めるまでおよそ2~4週間、効果が続く期間が3~5ヶ月と言われています。

では早く接種することが無駄なのかというとそうではありません。予防接種で記憶された免疫は、体内にウイルスが入った時に素早く免疫を上昇させ発症を防いでくれます。その際免疫が刺激されますので、流行期間中は免疫効果が持続します。

 

なぜ毎年接種するの?

毎年接種する一つの理由は、流行シーズンが終わると免疫が刺激されなくなり、免疫力が低下するからです。

さらにインフルエンザは毎年少しずつ型を変えるので、それに対応したワクチンを毎年打つ必要があります。

 

新型コロナウイルスワクチンと同時に打っていいの?

ワクチンには生ワクチン(ウイルスの毒性を弱めたものを材料としている:麻疹風疹や水痘など)と不活化ワクチン(ウイルスの感染力を無くしたものを材料としている:インフルエンザワクチンはこちらです)があります。

元々は生ワクチン同士の接種は4週間、不活化ワクチンだと1週間空ける事が推奨されていました。そのため、昨年までは1週間以上空けて接種しておりました。現在は新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの接種については、単独で接種した場合と比較して、有効性や安全性が劣らないとの報告があることを踏まえ、接種間隔をあけずに接種することが可能となっております。

ただ、同時接種して副作用が出た場合は次回の接種に不安を感じてしてしまう為、私共は可能な限り1週間以上空けてからの接種を勧めております。

 

当院はインフルエンザ予防接種を積極的に行っております。

接種ご希望の方は「アプリ予約手順解説」を参照して予約を入れて頂くか、TEL:0354280659 にお電話下さい。

 

お付き合いいただきありがとうございました。

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