コラム
COLUMN認知シャッフル睡眠法
「午前0時の森」で監修に入らせていただいた「認知シャッフル睡眠法」について詳しく知りたいとご要望頂いたので、まとめさせていただきました。
寝つきが悪くて困っている方、特に過緊張で寝つきが悪い方に有効な方法ですので、ぜひ試してみて下さい。
認知シャッフル睡眠法とは
カナダの認知科学者リュック・ボードウィン博士が考案した睡眠法です。博士が学生に対して実施した睡眠ゲームを元に開発されました。
原理は大脳皮質が理論的な活動をしているうちは、脳が”まだ寝てはいけない”と判断するという仕組みに注目し、あえて何の脈絡もないイメージを連想し、大脳皮質の理論的な活動を止め、脳が“眠りのスイッチを入れても大丈夫”と判断するように導いてゆくものです。
論文が発表されたのは2016年で、これまで様々な新聞や雑誌に取り上げられています。最近ではひろゆきさんらが紹介した事によって日本でも注目を集めています。
認知シャッフル睡眠法のやり方
手順のステップは4つです。
1. 簡単な単語を1つ思い浮かべる。
まずは簡単な単語を1つ思い浮かべます。「いぬ」や「ねこ」の様に短い単語がおすすめです。
2. 1で思い浮かべた単語の1文字目から始まる単語を思い浮かべる。
1で思い浮かべた「いぬ」の1文字目「い」から始まる単語「いす」や「いけ」などの単語を思い浮かべていきます。
3. 次に2文字目から始まる単語を思い浮かべる。
「い」で始まる単語が思いつかなくなったら、今度は2文字目の「ぬ」から始まる単語を「ぬりえ」「ぬれせんべい」のように順番に思い浮かべていきます。
4. 1つの単語が終わったら次の単語で行っていく。
「いぬ」が終わったら「ねこ」のように新しい単語で繰り返していきます。
行う際のポイント
ポイントはしりとりの様に言葉を探しに行くのではなく、簡単に思いついた言葉だけ思い浮かべ、思い浮かばなくなったら次に行く事です。
慣れてくるようなら「テスト」や「いじめ」の様ないやな記憶を呼び起こす単語は出来るだけ避けたいですが、思い浮かんでしまったら気にせず次の単語へ行くようにします。
思考力を使わないのもポイントなので、「シロクマ」「シロイルカ」「シロアリ」のように同じ言葉から連想するのではなく、脈絡のないものを思い浮かべた方が効果が出やすいです。
始めは頭が働いていると思いますので、どんどん思い浮かぶと思いますが、だんだん思考がゆっくりになると思い浮かべもゆっくりになります。最終的にストップして眠れるイメージです。
認知シャッフル睡眠法はなぜ眠れるのか?
人は言葉を話し、考える働きを司る大脳皮質が活動するうちは、寝てはいけないと判断します。眠くなった時に、周りの人と会話すると覚醒するのはそのためです。
認知シャッフル睡眠法は、脈絡のない単語と映像をただ頭に思い浮かべる単純作業を行います。考える活動が抑えられ、それによって睡眠に切り替わっていきます。興味のない単純作業を行っていると眠くなるのと同じです。
さらに自分のペースで思い浮かべる事で、思考の働きが速い時は早いなりに、働きが遅くなってきたら遅いなりに進めていけるのでそこもポイントになります。
忙しくて寝つきが悪い人はぜひ試してみて下さい。
お付き合いいただきありがとうございました。インスタグラムにも「無呼吸症について」や「睡眠改善のための細かいポイント」を載せているので、良ければ見てください。
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